ローレン・モレ
ローレン・モレ(Leuren Moret)・プロフィール
「私は、地球科学者であり放射線専門家です。1968年カリフォルニア大学デービス校で最初の女性の地質学学士として卒業した後、科学者としてヨーロッパ、中東、ロシアを10年間旅しました。アメリカに帰ってから後、カリフォルニア大学バークレー校で中東研究の修士学位を終了しました。卒業後、アメリカ政府の2カ所の核兵器研究所で働きました。ローレンス・バークレー研究所で5年間火山の研究をし、さらに2年間ローレンス・リバーモア研究所で、研究所周囲の環境整備のためのスーパー・ファンド・プロジェクトとネバダ核実験場の高レベル核廃棄物処分場のユッカマウンテン・プロジェクトに関わりました。1991年、リバーモアで核兵器研究所の内部告発者になってからは、カリフォルニア大学デービス校大学院に戻って博士号の研究を完了しましたが、博士論文は提出しませんでした。この間、私は国際機関である女性地球科学者協会の会長をつとめました。2000年に日本の広島と長崎で毎年開かれる原水爆国際会議に招待されるまで、核兵器や放射線についてほとんど何も知りませんでした。この旅行が私の人生を変えたのです。それ以後、私は生涯を、放射線の環境と世界の人たちの健康に与える影響について研究する事を決意したのです」
ローレン・モレは、この2000年原水爆国際会議で、「知られざるヒバクシャ〜劣化ウラン弾の実態」という連載記事を中国新聞に書いていたジャーナリストの田城明氏と出会い、はじめて劣化ウランのことを知り独自の調査研究を開始しました。この連載記事はのちに出版され、日本ジャーナリスト会議大賞を受賞します。モレはそれに序文を書いています。現在、彼女は世界でもっとも知られている劣化ウランの研究者のひとりです。また、原子力発電所周囲のこどもの乳歯を集めて、それに蓄積しているストロンチウム90を調査研究している独立科学者グループ「Radiation and Public Health Project」のメンバーであり、現在バークレー市環境委員です。
以下は、2006年3月青森での講演記録です。
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